令和7年度の成道会及び檀家先祖御位牌の御身拭いが12月13日(土)午前に実施されました。御身拭いには約120名が参加し、各家御位牌の一年分の埃を全員で落としました(自分の家以外の位牌も持参のタオルできれいにするのが恒例)。「釈迦如来涅槃御和讃・御詠歌」の奉詠(今年度から住職も参加)の後、令和7年度物故者(令和6年12月~令和7年11月)及び永代供養者・前住職金山道玄和尚の供養が行われました。その後、住職による法話「妙心寺開山『エゲンサ』が目ざしたもの」が30分程度行われました。法話の内容は以下の通りです。
妙心寺開山『エゲンサ』が目ざしたもの
1 妙心寺開山関山慧玄=無相大師への花園法皇の思い
・22歳で後醍醐天皇へ譲位し南北朝の戦乱で明け暮れる1337年に妙心寺が創建される
2 岐阜井深の山里でエゲンサは何を目ざしていたか
・下男的な役割を進んで行った理由は?
・理不尽な修行の意味に気づかされたこと
・「ハイ!」という返事の重要性 ⇔ プライドが邪魔になる
3 人間の欲求は年齢毎に5段階となっている
・承認欲求が満たされないと大人になれない
・自己実現(仕事,生きがい)が実現したら、今度は下に降りて行く必要
・「あの人が無くなって清々した」と思われないために必要なことは?
4 御釈迦様の原点の教え「中道」の意味
・ある時にうまくいったことが常に成り立つとは限らない
・仏教では初志貫徹より臨機応変が求められる
・中道の実例を考える:傲慢と卑下、無謀と臆病の中道の価値観とは?
5 人には「しあわせ」になる義務がある
・「心」を変えられない人は「形(ことば、行動)」を変える
・8つの極楽言葉
①ついてる ②うれしい ③楽しい
④感謝してます ⑤しあわせ ⑥ありがとう
⑦許します ⑧信じています(愛しています)

2列に並んでお位牌を受けわたしながら拭いていく様子

各家先祖位牌を地区ごとに並べる様子

令和8年度仕様に並べ替える様子(1年ごとに位置をずらす)

御和讃・御詠歌の様子(住職も鈴を持って参加)

般若心経三巻中に焼香

法話の様子(開山様のマンガを使っての法話)

孫の侑道も参加しています