平成27年度成道会(檀家お位牌お身拭い)が12月6日(日)に実施されました。今年から、紫金会行事から丈六寺行事へと変更され、参加者が大幅に増え増した(史上最高の140名)。当番地区の方々による欄干の清掃および仏具磨きの後、参加者全員でお位牌のお身拭いを行いました。続いて成道会法要が行われました。御詠歌が唱えられ、本年度の丈六寺檀信徒物故者と永代供養者の供養を行いました。この成道会は、お釈迦様が悟りをひらかれた日を記念して行われるもので、我々もその功徳にあやかるべく、般若心経をお唱えしました。以下は住職法話の概要です。
平成27年度法話 『成道会~おかげさま 社会の恩』
1 4月8日…お釈迦さまの誕生日 →生まれて1週間で母を失う→四苦(生老病死)に悩む
2 12月8日…菩提樹の下で明(あけ)の明星(金星)を見てお悟り = 道(悟りの道を成し遂げる)
3 お悟り①=「無常」(この世に絶対的なものは無い)
「時には雨も降って 涙もあふれるけど 思い通りにならない日は 明日がんばろう」(AKB48の歌の歌詞)
4 お悟り②=「縁起」(ものは周囲とつながることで成り立つ)
「人生は紙飛行機 願い乗せて飛んでゆくよ」
5 お悟り③=「中道」(互いの関係性の中で丁度よいつながり)
6 おかげ(蔭)さま ~ 社会の恩
①トイレの神様は本当にいる=烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)
「トイレにはそれはそれはキレイな 女神様がいるんやで だから 毎日キレイにしたら 女神様みたいに
べっぴんさんに なれるんやで」(「トイレの神様」の歌詞)
②トイレはなぜ大切なのか
③トイレに関わる仕事は、使う人の「蔭」で行われる重要な仕事
7 8つの極楽言葉を無心で唱える=そのままで幸せになれる実践
①ついてる ②うれしい ③楽しい ④感謝してます ⑤しあわせ ⑥ありがとう ⑦許します ⑧信じています
満杯になった駐車場(過去最高の140名が参加)
仏具を磨く当番地区の女性たち
位牌堂から各家のお位牌を降ろして清掃
2列にならんで各自で磨いて整理
法要の様子(中央は閑栖和尚)
住職法話(「あさが来た」の主題歌と「トイレの神様」を熱唱)
平成27年9月26日更新
平成27年度秋季彼岸供養及び第3回紫金会が、9月23日(水)に実施されました。丈六寺月曜会による御詠歌に続いて、三巻心経を唱えて、丈六寺壇信徒各家の先祖供養が行なわれました。続いて、白寿・米寿を迎えられた方々に本山より輪袈裟の授与されました。本年度は23名が対象となっていて、白寿を迎えられた佐藤シゲミさん、長濱ヨシエさんには、金襴の輪袈裟が手渡されました。また、御自身で参加された7名の方には、住職より賞詞が渡され、輪袈裟が首にかけられました。最後に、住職より法話が行われました。本年度のテーマは『おかげさまの心』でした。内容は以下の通りです。
1 彼岸花の不思議
・毎年彼岸の時期に咲き(期間は1週間)、そしていつの間にか消える
・彼岸はあの世とこの世が交わる日=おめでたいの兆しを表す赤色
・「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」⇔
「散ればこそいとど桜はめでたけれ憂(う)き世に何か久しかるべき」
平安時代の『伊勢物語』に出てくる和歌 → 千利休の逸話 → 花の「はかなさ=無常」と「繰り返し=継続」
・花は散っても根は残っている=永遠の命への安心感 →供養の気持ちへ →生き抜くのでなく「生ききる」=命は授かりもの
2 「無常」でよかったね!=般若心経のこころ ⇔ もし世の中が無常でなかったら……
・無常であることに「美」を見出してきた日本人
3 「幽霊画」からわかること=「うらめしやー」のポーズの意味
・「昔のこと」「未来のこと」よりも大切なのは、「今でしょ!」
4 「おかげさま」と「今 ここ この私」
・「おかげさま」と反対の言葉は何?=「あ○○○○」
・今のこの瞬間に感謝し、今できることを精一杯行う
・いい事も悪い事もすべて「おかげさま」にしてきた日本人の智恵
5 臨済宗妙心寺派の『生活信条』
その1「一日一度は静かに座ってからだと呼吸と心を調えましょう」
その2「人間の尊さに目覚め、自分の生活も他人の生活も大切にしましょう」
その3「生かされている自分を感謝し、報恩(ほうおん)の行を積みましょう」
6 「心」を変えられない人は「型(言葉や体)」を変える
①ついてる ②うれしい ③楽しい ④感謝してます ⑤しあわせ ⑥ありがとう ⑦許します ⑧信じています
月曜会の御詠歌(唯一の男性伊藤さんも参加)
秋季彼岸法要(先住職が導師)
白寿のお祝いを受け取る佐藤さん
白寿のお祝いを受け取る長濱さん
米寿のお祝いを受け取る山形さん(靖道住職の義父、寺庭の実父)
靖道住職の法話
平成27年8月20日更新
8月11日(火)に、平成27年度の山門施餓鬼会が行われました。御詠歌の後、水子供養と戦没者供養が行われ、引き続き、成人を迎えられた方に、本山よりお祝いが渡されました。今年度は阿孫壮大さん(阿孫家長男)・三浦菜々さん・大石真由実さんの3名に参加していただき、各自に挨拶をしてもらいました。また、参加できなかった成人に代わり、10名のご家族の方ににお祝いを差し上げました。小憩の後御詠歌に続いて、寶光寺・西蓮寺の住職をお迎えし、山門施餓鬼会が行われました。約120名の檀信徒が水と米を手向けました。
法話内容
「お盆の行事は戻ってきた先祖の安心と同時に自分の安心にもつながる」
「原爆の犠牲者に対しては手を合わせ黙祷をささげるのに、自分の御先祖に対しては何もしていない人が増えている」
「先祖が戻ってくると信じているから、この世での別れにも耐えられる。家族の突然の死を受け入れられない人にとっては、心を癒してくれる最高のことばである」